2013年7月8日月曜日

酒井俊『四丁目の犬』再発

人々の心にダイレクト響く歌声で、常にリアリティー溢れる音楽活動を続けている「真の歌い手」、酒井俊さんの2001年の名作『四丁目の犬』、しばらく絶版状態になっていましたが、この度モックヒルレコードより再発の運びとなりました。ジャケット画をbar chit chatの店主でもある渕上レイ氏が新たに描きおろしてくれました。クラフト紙ジャケット仕様で、レイ君の「ちょっとこわくて昭和な」絵が最高です。内容は「いわずもがな」の素晴らしさ。この機会に是非より多くの人に聴いてもらいたいです。以下、私がモックヒルレコードからこのアルバムを再発したいとおもった心境を綴ったライナーノート文です。 

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僕は2000年にライブ録音されたこのアルバムが大好きで、聴くたびに俊さんの歌声に魅了されてしまい、さらにこの変則的な編成でこれだけのツワモノを集めて、こんな音楽をつくってしまうそのバンドリーダーぶりに舌を巻いていたのでした。この作品は、俊さんがミュージック・ディレクションを初めて自身で手がけるようになったものの一つで、その意味で最新作『螺旋階段な日常』(2012)につながる作品でもあるわけです。時が流れるとともに俊さんは新しい試みを重ね、その音楽も変化しています。CDというのは写真と同じように、瞬間瞬間を切り取ったものです。僕は『四丁目の犬』が廃盤になっていると聞いて、2000年の酒井俊を切り取ったこのアルバムを、是非再リリースさせて欲しいとお願いしました。そして今回ジャケットを新たに皆さんに聴いていただけるようになったことを大変嬉しく思います。
 岡 淳
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『四丁目の犬』MH-1115 モックヒルレコード ¥2,100(税込み定価) 7/14(日)発売!!